近年の新築住宅の間取りのトレンドとして、シューズクロークを設けている住宅が非常に多いです。
シューズクロークにはウォークイン型とウォークスルー型の主に2種類があります。
特に、来客と家族の動線を分けるウォークスルー型のシューズクロークが流行っていて、たくさんのメリットがあるため、我が家もインスタの投稿を色々見ながら検討をしていました。
シューズクロークを作るメリット
- 玄関の収納力が高くなる
- 来客と動線を分けることで生活感を見せない
- ベビーカーや子供の三輪車などの置き場になる
- 濡れたコートや傘などを気軽に置いておける
- 外出時の動線を短くできるコートやゴルフバッグなどを物置などに取りに行かなくて良い
などが挙げられますが、結論から言うと我が家は作りませんでした。
今回は、我が家にシューズクロークを作らなかった理由をご紹介します。
我が家にシューズクロークを作らなかった理由
1.スペースが足りない
当然ながらシューズクロークをつくための面積が必要になります。そして、靴やそれ以外の物を置く場所だけでなく、歩くスペースも必要になります。
我が家は延床面積100㎡以下で土地の間口も狭いため、限られた面積を有効活用するためにはシューズクロークの優先度が低いという結論になりました。
2.コストがかかる
スペースも必要ですが、作るためにはコストも必要になります。壁も増えるし、扉をつければその分の建具の費用も追加になります。
もし作るなら靴の匂い対策で換気扇もつけたいし、棚をつけたりでオプション費用も多くなりそう…。
3.わざわざシューズクロークを通るのが面倒
シューズクロークは、扉が無いと結局丸見えになるので常に整理整頓が必要になりますし、扉をつけるとわざわざ扉を開ける動作が増えて面倒です。
ウォークスルー型の場合は、うまく動線を考えないとただの遠回りになるので、特に子供なんかは面倒がって使わなくなる可能性があります。
ウォークイン型の場合も、わざわざ靴を取りにいくのが面倒になって、結局普段履きを数足玄関に置きっぱなしにするようになる自信があります。
4.無くても来客動線と生活動線を分けられる間取りができた
ウォークスルー型のシューズクロークをつける理由として、リビングにつながる来客動線とシューズクロークからファミリークローゼット等を経由して洗面所やキッチンなどにつながる生活動線に分けることができるメリットがあります。
しかし、我が家の場合は、玄関の次の廊下の扉から来客動線と生活動線に分岐させることができる間取りにできるため、ウォークスルー型のシューズクロークを作る理由にはなりませんでした。
我が家の間取りや帰宅動線についてはこちらの記事もぜひご覧下さい。
5.土間収納を作った
ウォークイン型のシューズクロークも検討しましたが、毎回わざわざサンダル等に履き替えて、扉を開けて靴を取りに行くのも面倒ですし、靴の匂いがこもるのも嫌なので、玄関に大容量の靴箱を設置し、別途で土間収納を作ってそこにベビーカー等を収納することにしました。
土間収納には、可動棚とポールを設置し、ベビーカー、キャンプ道具類のほかにコートや傘を掛けるスペースも確保しました。また、ゴミ出し前のゴミ袋や段ボールも仮置きしています。雪国なので除雪道具も保管しています。
靴を取りに行く必要がないので、何も考えないで物置代わりに色んな物をドカドカ置いています。
目隠しには扉ではなく帆布カーテンをつけたので、見た目もスッキリ。狭い玄関でも開け閉めで邪魔になることはなく、開けっぱなしでも問題なし。
まとめ
十分な面積と予算があるなら本当は作りたかったのですが、憧れのために無理矢理作っても絶対に使い勝手が悪そうなので我が家では断念しました。
もしウォークスルー型シューズクロークを作るなら
もし作る場合は以下のことを考慮してみてください
- なんとなくつくらない。有効活用できないとただの無駄スペースになる。
- ファミクロやキッチンにつながる動線を考える
- 物を置いても通れるように十分な面積を確保する(2畳以上)
- 可動棚など生活の変化に対応できる工夫をする
- 遠回りにならない動線を確保する
- 匂い対策のための換気扇などを設置する
あれば便利なウォークスルー型シューズクロークですが、しっかりと考えないと後悔ポイントになりかねません。
有効活用するためには、十分な広さを確保し、生活動線をしっかりと考慮した上で、全体的な間取りと併せて検討しましょう。
後悔しない間取りづくりのために
こういった玄関周りの収納も含めた間取りの提案力はハウスメーカー選びの重要なポイントです。間取りで後悔しないためにも、自分にとって理想的な間取りを提案してくれる住宅メーカー&担当者を見つけましょう。