我が家では犬を飼っており、マイホーム新築において愛犬にとっても暮らしやすい家にするということも、ひとつの重要なテーマでした。
ペットのためにどんな家づくりをしたかをここでは紹介させていただきます。
1.無垢材フローリング
犬や猫は爪で地面を蹴って踏ん張って走るため、一般的な硬くてツルツルのフローリングだと滑ってしまい、骨折・脱臼・ヘルニアなどの原因になってしまいます。
我が家はパイン材の無垢フローリングに茶色くオイル塗装したものを採用しました。
無垢材の注意点としては、傷がつきやすいということです。無垢材の中でもパイン材は特に柔らかく、ペットに限らず人間にも足触りが良くて冬もあったかくて良いのですが、柔らかい分、簡単に傷がつきます。
これに関しては、味だと思って諦めてます。我が家のコンセプトがアメリカンスタイル・ブルックリンスタイルなので、傷がついても、それがヴィンテージ感となって逆にレトロでカッコいい雰囲気を醸し出してくれる!はずです。
我が家では愛犬のためだけでなく、デザインや機能性も含めて無垢材フローリングを採用しましたが、無垢材でなくともペットのためのフローリングには色々なものあります。滑らないだけでなく傷がつきにくく、匂いのつきにくさや耐水性に優れたものもあります。これからペットと暮らすマイホームを検討している方はぜひ調べてみてください。
我が家はコンセプト的に本物の木を使う&木目柄プリント材は使わないというこだわりがあったので、無垢材一択でした。
家の中でも力いっぱい走り回ってます。思ったほどキズはつかないです。むしろ我々人間が不注意でつけたキズの方が気になるかも…
2.フェンスで囲んだ裏庭
我が家の土地は細長い土地なのですが、道路と反対側に裏庭をつくって小さなドッグランにしました。
リビングに面した裏庭なのでリードなしで気軽に外に出すことができます。
虫や雑草が嫌だったので人工芝にしました。
犬にとっても、リードなしで自由に外を走り回れる場所って貴重だと思います。
3.帰宅動線
これはペットのためだけというわけではなかったのですが、玄関からすぐに洗面室、そしてお風呂につながっているので、雨の日の散歩で汚くなってもお風呂に直行できます。
また、土間収納に濡れたペット用の雨具を濡れたまま保管できますし、玄関にリードなどを収納する箱を設置しています。
4.玄関ホールの建具(ドア)
ハウスメーカーの提案だとここには建具がありませんでした。
湿気の溜まりやすい玄関の通気を良くするためにもつけない方が良いし、視線が通って開放感が出ますよ!
とのことで、確かに普通の家庭なら建具は不要なのかもしれませんが、来客対応や宅配便の受け取り時などに犬が飛び出していく危険があるので(前科あり)お願いして引き戸をつけてもらいました。
この引き戸は普段は開けっぱなしで、来客対応するときだけ閉めています。
吊り戸なので床に仕切りやレールは無く、普段開けっぱなしでも見た目的に問題なしです。
5.エサの置き場所
エサの置き場所や保管場所もあらかじめ決めておかないと後で困るので、間取り作成の段階から考慮しておいた方が良いです。
我が家の場合も、保管場所としては充分なリビング収納があるのでそこに入れています。
離れたところに保管場所を作ると毎回出すのが面倒になるので、エサを食べる場所と保管場所はなるべく近い方が良いと思います。
我が家の場合はありませんが、トイレやケージなどを置く場合はその設置箇所も十分に考慮した方が良いです。
6.回遊動線
これも本来は犬のためではなく家事動線を考えてのものなのですが、結果として、グルグルと子供と一緒に楽しそうに走り回っているので、犬のためにも採用してよかったです。
行き止まりがあるとそこで犬と人で渋滞してしまいがちなので、犬のためにも動線は意識して間取りを考えた方が良いでしょう。
7.ロボット掃除機
犬種にもよると思いますが、ウチの犬はめちゃくちゃ毛が抜けます。床が毛だらけになるので、定期的に勝手に掃除してくれるロボット掃除機は重宝しています。
我が家のロボット掃除機はRoborock S6 MAXです。水拭きも同時にしてくれるので、犬が撒き散らしたヨダレなどの体液もキレイに拭き取ってくれます。
カメラがついていて、もし犬のフンなどがあってもぶつからずに回避する機能もあります。見守りカメラにもなるので留守中どうしてるかも確認できます。仕事の合間に見たら、ソファでめちゃくちゃくつろいでて腹立つ。笑
8.ソファ
犬の毛がつかないように革張りのソファにしました。
前に使ってたソファはすぐに毛まみれになって常にコロコロしてないといけなかったので…
気に入ったみたいでいつもソファでくつろいでます。
まとめ
- 床材は滑りにくい素材にする。
- フェンスで囲んだ庭など、安全に遊ばせられるスペースを確保。
- 散歩グッズは玄関近くに収納確保&玄関から水回りが近いと帰宅時(特に雨の日)に楽。
- 住宅の間取り段階でエサの収納場所や置き場所を考慮する。
- 回遊動線は家事動線だけで無く、犬も走り回れるので楽しい。
- ペットの抜け毛やその他汚れには水拭きもできるロボット掃除機で対応。
- レザー素材のソファなど、毛がつきにくい家具の方が掃除が楽。
人間にとってもペットにとっても快適に暮らせる家づくりのためには、間取り作成の段階から、なんとなくではなく具体的に今の生活に照らし合わせて、実際に住んだらどうなるかをイメージすることが成功の秘訣です。また、必要に応じて家具や家電についてもぜひこだわってみて下さい。